ドールズフォール 全巻

主人公であるめいりという少女が、ある日火事で家と自分以外の家族を失ってしまいます。目の前で家と家族を跡形も無く焼かれてしまい、心に深い傷を負っためいりは、とある孤児院へと入学させられます。その孤児院は女子寮と学校が一緒になったような施設で、、めいりと同じように何かしらの事情がある女の子達が集められて、中学過程卒業までの3年間を過ごすことになるのですが、この孤児院にはとても恐ろしい闇が潜んでいたのです。そんなことも知らずに平凡な毎日を女子寮で送っているめいりと他の生徒達に、その恐ろしい闇が段々と姿を現し始めるといったストーリーの作品になります。

 

主人公のめいりは、とても臆病な性格で、どちらかというとあまり主人公向きのキャラクターではありません。ですが、とても仲間思いで、仲間が苦しんでいる時は絶対に見捨てずに助けにいく強さを持っています。見た目も小柄な為、あまり体を張る場面などはありませんが、つい応援したくなる様な憎めない主人公です。

 

私が思うこの漫画の魅力は、じわじわと迫ってくる得体の知れない闇に怯えながらも、何らかのアクションを起こし出す登場キャラクター達の様子だと思います。この孤児院には恐ろしい死神がさまよっていて、時には誰かに取り付く事もあります。その為、登場人物達同士で疑い合ったりなどといった信頼関係が崩れるきっかけになりかねない状況に何度も陥ります。その様な誰を信じたら良いか分からない状態の中での、恐怖と向き合うハラハラ感が私はとても魅力的な点だと思います。

 

物語の始めの方で一人のキャラクターが、この孤児院のリーダー的存在である寮母クロエに横暴な態度をとってしまうのですが、その後のシーンがとても印象に残っています。その子はその後、謎の骸骨の化け物に殺されてしまい、寮内では行方不明になったと伝えられるのですが、主人公のめいりがたまたまこっそり寮母クロエの部屋に入ってしまった際に、床に開いた穴からとんでもない光景を目にしてしまうシーンが、私の最も印象深くオススメしたいシーンです。その目の先には、行方不明になった子の亡骸が逆さに吊るされていて、そこにはバスタブに入った裸のクロエ寮母が不気味に微笑んでいたのです。私はこのシーンをみてとても強い恐怖を感じました。ちなみにバスタブには水は入っておらず、何やら赤いものがバスタブにたっぷり入っていて、その中で入浴しているシーンです。バスタブの中の物に関しては皆さんのご想像にお任せしたいと思います。寮母に逆らったものは問答無用で行方不明行き、そして卒業するまでこの孤児院を出る事は出来ません。主人公達はとんでもない孤児院に入学してしまった現実を知り、ますます不気味な事が起こり始める為、精神的にくる恐怖を感じられる作品ですので、皆さんも是非読んでみて下さいね、